国際学会・会議への参加及び研究発表のご報告

この度、弊社の開発技術や大学との共同研究内容の有効性が認められ、国際学会・会議への参加・発表の機会をいただきましたので、ご報告いたします。

今回、以下の3つの先駆的な場に参加いたしました。

      16WCEE(World Conference of Earthquake Engineering)
      ISHAD2018(International Symposium on Natural Hazards and Disaster Management)
      ISAMR2018(International Symposium for Advanced Materials Research)

16WCEE

World Conference of Earthquake Engineering

WCEE(世界地震工学会議)は、建築構造工学の分野を主体とした1956年から続く伝統ある会議です。弊社が参加した第16回会議は、チリのサンティアゴで開催されました。今回は共同研究を行っている大阪大学による「3D-FEMによる群杭の杭周地盤抵抗の解析的研究」と題した発表があり、弊社も同行いたしました。この他、「常時微動計測による表層地盤の増幅特性」「免振構造の応答特性」など各国の地震工学会(日本では日本地震工学会JAEE)による最先端の研究が一同に会しました。聴衆もまた、世界でご活躍されている耐震工学、地盤工学の研究者(大学教授や学生など)が集まり、会場は熱気に包まれました。次回の2020年の開催地は仙台の予定です。

ISHAD2018

International Symposium on Natural Hazards and Disaster Management

ISHADは防災に関する新しい国際会議です。2回目の開催となる今回の会議は、トルコ北西部サカリヤ県にあるサカリヤ大学にて行われました。弊社の開発製品「ECS-TP」の有効性が高く評価され、「TP工法の接合部の耐震性能に関する研究」と題した発表をいたしました。また、弊社と共同研究を行っております東京理科大学・高橋治教授による基調講演もありました。ISHADはトルコ、北イラク、中近東からの研究者が多く参加する会議で、「北イラク地方に発生する干ばつの起因に関する研究」「マルマラ海で巨大地震が発生した場合の被害シミュレーション」といった地域や国が抱える問題に関連した発表を多く聴くことができる貴重な場でした。

ISAMR2018

International Symposium for Advanced Materials Research

ISAMRは化学系新素材に関する学会です。2018年は台湾の日月潭で開催され、アジア圏(日本、台湾、香港、中国、韓国)の材料学会の研究者や関係者などが集まりました。弊社がかねてより大阪大学と共同研究を行って参りました地盤と化学材料を混合した「新地盤改良材」に関連し、大阪大学・宮本裕司教授が招待講演者として「新地盤材料を用いた建物の耐震性能に関する研究」の題目で発表を行いました。同氏は、この材料の材料開発分野における新規性を高く評価され、その代表研究者としてAsia Pacific Society for Materials Researchより表彰されました。本学会は、「海面に浮遊するオイルの除去材料の開発」「ナノテクノロジーを用いた環境浄化技術の開発」など、弊社と異なる分野でご活躍されている研究者による発表も多く、分野を超えた学びの場にもなっています。より広い視野を持って研究開発を行っていくためにも、今後も積極的に参加していきたいと考えております。


より良い社会になるよう、多くの方々と共に研究・開発に邁進して参ります。